スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:--】 | スポンサー広告
聖書に由来する英語のイディオム(2)
前回に引き続き、新約聖書の聖句に由来するイディオムを取り上げます。今回のイディオムはご存知の方も多いと思います。

イディオムその2 cast pearls before swine

日本語では、「豚に真珠」ということわざになっています。"swine"は豚のことですが、上記のイディオムでは"cattle"などと同じように集合的に使われていますので、複数でも"swines"にはなっていません。『ジーニアス英和大辞典』によると、"swine"は特に家畜化された豚に使われる語で、貪欲、粗野などの象徴だということです。つまり、否定的なニュアンスを持つ語です。"cast"は"throw"と同じ意味で「投げる」ことです。

「豚に真珠」は、広辞苑では「高い価値ある物でもそれの分からない者には無価値に等しいことのたとえ」と定義されています。また、"Oxford Dictionary of English"でこのイディオムを調べると、"offer valuable things to people who do not appreciate them"とあり、これを訳すと、「価値のある物をその値打ちの分からないものに与えること」です。

このイディオムは、「マタイの福音書」7章6節のイエスの言葉に由来しています。英語聖書(New International Version)と新改訳聖書の該当箇所を見てみましょう。

Do not give dogs what is sacred; do not throw your pearls to pigs. If you do, they may trample them under their feet, and then turn and tear you to pieces.



聖なるものを犬に与えてはいけません。また豚の前に、真珠を投げてはなりません。それを足で踏みにじり、向き直ってあなたがたを引き裂くでしょうから。



New International Versionの聖書では、"do not throw your pearls to pigs"となっていますが、おそらく別のバージョンの聖書では、"do not cast your pearls before swine"と訳されていて、その表現が元になって今回のイディオムが生まれたのだと思われます。これが比喩表現だということは明らかですが、どういう意味なのでしょうか。

ウィリアム・マクドナルドの『新約聖書注解』によると、"what is sacred"(聖なるもの)及び"pearls"(真珠)は神の真理、福音のことだそうです。旧約聖書に書かれているモーセの律法によると、犬と豚は穢れた動物で、ここでは福音の価値が分からない人々のたとえということになります。この聖句の意味は、「福音をその価値が分からない者に分かち与えてはいけない」ということです。

今回のイディオムは、シェークスピアやディケンズの作品でも使われているそうです。
スポンサーサイト

テーマ:英語 - ジャンル:学問・文化・芸術

【2006/10/23 22:30】 | イディオム | トラックバック(0) | コメント(1)
<<聖書に由来する英語のイディオム(3) | ホーム | 聖書に由来する英語のイディオム(1)>>
コメント
(このブログとリンクさせていただいている、「人生と聖書」の執筆者、金野三郎先生からのコメントです。)
 神のみこころは、「全世界に出て行き、すべての造られた者に、福音を宣べ伝えなさい。」(マルコ16:15)、「神は、すべての人が救われて、真理を知るようになるのを望んでおられます。」(1テモテ2:4)ということです。そして、私たち人間には、「この人が犬だ」とか、「豚のような人だ」ということは判断できないものです。
 ということは、これは福音を聞く側の態度を表していることがわかります。福音を聞いたとき、「何だ、こんなばかげた話。処女から救い主が生まれただの、死んで3日目に復活しただの、湖の上を歩いただの、ばかばかしい」とそっぽを向いて、「それよりも金儲けの話を聞きたいものじゃあ」と福音を足蹴にする態度こそ、その人の実質を暴露しています。豚にとって穀物こそ大切なもので、真珠など食べられないから見向きもせず、知らないうちに泥足で踏みつけています。
 そして、福音を聞いたときにつまらない話だとそっぽを向いた自分を客観的に見て、「つまり自分は犬かブタか」と客観的に知ったとき、さらに開き直って「ふざけるなー」とキリスト教に悪意を抱く人と、「そうか、自分は自分にとって大事な価値あるものに本当に気がついていない汚れた心を持つ、真理がわからない豚のような人間だったのか・・・」と悟って、「福音がわかるようになりたい。真理を真理として受け止められるものになりたい。豚のような私を、神が本当にいらっしゃるならお救いください!」と祈る人に分かれてくると思います。自分は豚だと悟った人に、主イエスは「求め続けなさい」(マタイ7:7)と勧めています。
【2007/01/03 17:57】 URL | crape myrtle #-[ 編集]
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://bibleverses.blog80.fc2.com/tb.php/3-f0290b93
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
英語と日本語で聖書を読む


英語の聖書と日本語の聖書(新改訳)の両方について、私なりに理解したことや、聖句によって教えられたことなどを書いていくつもりです。読者の皆さんにとっては、英語の勉強にもなると思います。

プロフィール

crape myrtle

Author:crape myrtle
企業の英語研修や、成人対象の英会話クラスなどの講師をしています。2006年の4月から本格的に聖書を読み始めました。聖書は英語で読んだほうが日本語で読むよりも理解しやすい場合が多いような気がします。

最近のコメント

最近のトラックバック

リンク

このブログをリンクに追加する

最近の記事

クリック募金

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

FC2ブログランキング

内容がお気に召したら、押してください。

FC2ブログランキング

FC2カウンター

カテゴリー

月別アーカイブ

ブログ内検索

RSSフィード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。